周年記念動画の作り方|企画・費用・スケジュールを制作会社が解説

周年記念動画の作り方|企画・費用・スケジュールを制作会社が解説
周年記念動画の企画から費用・スケジュールまで、40周年記念動画の制作事例を交えて解説。「ふわっとしたイメージ」を映像に落とし込む具体的な進め方がわかります。

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周年記念のパーティーや式典で流す動画を作りたい。そう考えたとき、多くの担当者が直面するのが「何をどう進めればいいかわからない」という壁です。「感動的な映像にしたい」「会社の歴史を伝えたい」という思いはあるものの、それを具体的な映像に落とし込むプロセスが見えないまま、検討が止まってしまうケースは少なくありません。この記事では、周年記念動画の企画設計から制作プロセス、費用相場、スケジュール管理までを、制作現場の経験をもとに解説します。40周年記念動画を制作した実例を交えながら、「ふわっとしたイメージ」を形にするための具体的な進め方をお伝えします。

周年記念動画を作る前に決めるべき3つのこと

周年記念動画の制作を始める前に、「目的」「対象者」「上映シーン」の3点を整理しておくことが必要です。この3つが曖昧なまま制作に入ると、完成した動画が「何となくいい映像だけど、何を伝えたかったのかわからない」ものになるリスクがあります。

動画の用途を整理する前に、そもそも動画が自社の課題に対して適切な手段かどうかを確認しておくことも有効です。企業の動画活用ガイドでは、課題別に適した動画の種類を整理しています。

「何のために作るか」を1つに絞る

周年記念動画の目的は、大きく3つに分かれます。

  • 歴史の共有
    創業からの歩みを振り返り、社員や関係者と節目を共有する
  • 未来の方向性の提示
    これからの会社の方向性を映像で示し、社員の意識をそろえる
  • 対外的なブランド発信
    取引先や顧客に向けて、企業の信頼性や実績を映像で伝える

この3つのうち、最も優先度の高い目的を1つ決めてから制作に入ることが重要です。「歴史も振り返りたいし、未来も見せたいし、採用にも使いたい」とすべてを1本に詰め込むと、メッセージが散漫になり、どの目的にも中途半端な動画になります。

誰に見せるのか

動画を見る対象者によって、映像の設計は根本的に変わります。

対象者 設計のポイント
社員 社内の共通言語(部署名、社内イベント名など)が使える。「自分たちの会社」として共感できる内容に
取引先・顧客 企業の実績や信頼性を客観的に伝える。社内事情は控えめに
求職者 会社の雰囲気や働く人の姿が伝わる内容。採用動画としても活用できる設計に

式典やパーティーの参加者は、社員だけとは限りません。取引先や来賓が同席する場合は、社内向けの内輪ネタが通じない前提で企画する必要があります。

式典のどの場面で流すのか

上映するタイミングによって、動画に求められる役割が変わります。

  • オープニング
    会場の空気を一気に作る短尺の映像(1分前後)。テンポよく会社のエッセンスを伝え、式典の導入として機能させる
  • メインコンテンツ
    歴史の振り返りやメッセージ映像など、式典の核となる映像(3〜7分)。じっくり見てもらえる尺が確保できる
  • エンディング
    参加者への感謝やこれからの決意を伝える映像。余韻を残す構成にする

上映シーンが決まると、動画の尺・テンポ・トーンの設計基準が明確になります。

1本にまとめるか、複数に分けるか

周年記念動画を1本にするか、複数本に分けるかは、制作前に決めるべき重要な判断です。この判断基準について触れている記事はほとんどありませんが、目的や社員構成によって最適な構成は異なります。

1本構成が向いているケース

以下に当てはまる場合は、1本にまとめたほうが効果的です。

  • 式典の尺が短い
    パーティーの中で動画に使える時間が限られている場合、複数本を流すと間延びする
  • 伝えたいメッセージが1つに集約できる
    「歴史を振り返る」だけ、「未来を見せる」だけなど、目的がシンプルな場合
  • 予算を抑えたい
    1本にまとめることで企画・撮影・編集の工数を集約できる

複数本に分けるべきケース

一方、以下のような状況では、あえて複数本に分けたほうが効果を発揮します。

MIC 40周年記念動画の例

株式会社MICの40周年記念パーティーでは、「歴史振り返り動画」と「若手社員の未来動画」の2本構成で制作しました。MIC社内で「歴史を振り返る動画と、今後会社を担っていく若手社員が中心となる未来に向けた動画を作ろう」という方針が決まり、2本に分けることになったケースです。

歴史の振り返りは、過去の写真や映像を中心に「MICがどう歩んできたか」を伝えるコンテンツです。一方、未来動画は「まだ見ぬ自分へ。」をテーマに、若手社員4名へのインタビューを軸にした新規撮影のコンテンツです。

社員の半数が入社5年未満という組織構成の中で、歴史を知っている社員だけが盛り上がるのではなく、若手社員が「自分たちの会社の未来」に意識を向けられるコンテンツを別立てにすることで、全社員が当事者として参加できる式典になっています。

周年記念動画の目的がブランドの価値観を伝えることにある場合は、ブランディング動画の作り方もあわせてご覧ください。コンセプト設計の進め方を詳しく解説しています。

MIC 40周年記念動画の制作実績

周年記念動画の企画設計 — 「漠然としたイメージ」を具体化するプロセス

周年記念動画の制作でよくある課題は、担当者が「こういう感じの映像を作りたい」という思いを持っているものの、それを具体的な映像の仕様に落とし込めないことです。ここでは、抽象的なイメージを制作会社と一緒に具体化していくプロセスを解説します。

抽象的なイメージを制作会社に伝えるコツ

制作会社への最初の相談時点では、イメージが固まっていなくても問題ありません。むしろ「ふわっとした段階」で相談するほうが、制作会社側も企画の幅を持って提案できます。

ただし、以下の情報を整理しておくと、制作会社とのすり合わせがスムーズに進みます。

  • 参考にしたい動画や映像があれば共有する
    「こういうトーンがいい」「このテンポ感が好き」など、言葉にしにくいイメージは、参考動画を見せるのが最も伝わりやすい方法です
  • 「これだけは避けたい」を伝える
    「ありきたりなスライドショーにはしたくない」「社長のスピーチをそのまま流すだけは避けたい」など、NGイメージを伝えることで方向性が絞り込めます
  • 前のセクションで整理した「目的」「対象者」「上映シーン」を共有する
    映像のプロではない担当者が企画の細部を決める必要はありません。この3点が明確であれば、制作会社が具体的な企画を提案できます

絵コンテ・構成案の修正でイメージを擦り合わせる

企画が進むと、制作会社から絵コンテ(映像の設計図)や構成案が提出されます。このとき、「何か違うけど、何が違うかうまく言えない」という状況が起こることがあります。

映像のプロではない担当者が、抽象的な言葉でしかイメージを伝えられないのは当然のことです。重要なのは、絵コンテや構成案をたたき台にして、やりとりを重ねながら方向性を固めていくプロセスです。制作会社は抽象的なフィードバックを映像の仕様に変換するのが仕事なので、「うまく言えないから伝えない」よりも、感じたことをそのまま伝えるほうが結果的に良いものになります。

制作会社に動画を依頼する前の準備については、動画制作を依頼する前に準備すべきことで詳しく解説しています。

周年記念動画の制作プロセス — 式典日から逆算するスケジュール管理

周年記念動画の制作には、通常の動画制作にはない特殊な事情があります。それは「式典日というデッドラインが動かせない」ことです。納品が間に合わなければ、式典で流す動画がない状態になります。ここでは、式典日から逆算した制作スケジュールの考え方を解説します。

制作期間の目安 — 3〜4ヶ月前には動き始める

周年記念動画の制作期間は、撮影の有無と映像の規模によって異なります。

制作内容 目安の制作期間
静止画・写真中心のスライド型 1〜2ヶ月
既存素材に演出・編集を加えるタイプ 2〜3ヶ月
新規撮影+演出ありのタイプ 3〜4ヶ月
複数本制作・大規模な撮影を伴うタイプ 4〜6ヶ月

新規撮影を伴う場合は、撮影日の調整(出演者のスケジュール確保、撮影場所の手配)に時間がかかるため、3〜4ヶ月前には制作会社への相談を始めることをおすすめします。

MIC 40周年記念動画のケースでは、2本構成(歴史振り返り+若手社員の未来動画)で新規撮影を含む規模だったため、約5ヶ月の制作期間を確保しました。

工程ごとのスケジュール例

式典の4ヶ月前に制作を開始した場合の、一般的な工程スケジュールです。

時期
(式典からの逆算)
工程 内容
4ヶ月前 企画・ヒアリング 目的・対象者・上映シーンの整理。参考動画の共有。制作会社との方向性合意
3〜3.5ヶ月前 構成設計・絵コンテ 構成案・絵コンテの作成と修正。出演者・撮影場所の手配
2〜3ヶ月前 撮影 インタビュー撮影、現場撮影、過去素材の収集・整理
1〜2ヶ月前 編集・修正 初稿の確認、フィードバック、修正(1〜2回)
2週間前 最終確認・納品 最終版の確認と納品。上映環境のテスト

式典日が決まっている制作では、編集段階での修正回数に制限がかかることがあります。「もう少し直したいけど、時間がない」という事態を避けるためにも、企画・構成の段階でしっかり方向性を固めておくことが重要です。

制作事例 — MIC 40周年記念パーティー用映像

ここでは、ストークベースが制作を手がけた株式会社MICの40周年記念パーティー用映像について、プロジェクトの背景から制作のポイント、担当者の声までを紹介します。

プロジェクトの背景と課題

株式会社MICは、自動車関連サービスに特化したマーケティング・コンサルティング企業です。「ニコニコレンタカー」のFC本部運営をはじめ、ガソリンスタンド業界向けのコンサルティング、自動車業界のマーケティング支援を展開しています。

40周年記念パーティーで上映する映像の制作をご依頼いただきました。

プロジェクトの出発点は、「歴史をただ楽しく振り返るだけの飲み会にしたくない」という思いでした。社員の半数が入社5年未満という組織構成の中で、歴史を知っている社員だけが盛り上がるのではなく、全員が「これからのMICをどう目指していくのか」を共有できるコンテンツを作りたいという要望がありました。

2本構成の設計と制作のポイント

この要望を受けて、「歴史振り返り動画」と「若手社員の未来動画」の2本構成で企画しました。

未来動画は「まだ見ぬ自分へ。」をコンセプトに、若手社員4名へのインタビューを中心に構成しています。手書き風テロップのオープニングから始まり、シネマティックな映像で業務風景を描写。後半では多くの社員がそれぞれの目標を記したフリップを持って登場する構成です。

制作では、企画構成から撮影・編集までを同じ担当者が一貫して対応しました。ヒアリングで聞いた内容をそのまま撮影・編集に反映できるため、制作途中での認識のずれが起きにくくなります。

MIC 40周年記念動画の制作実績

担当者の声 — 「作りたかったものを具体化していただいた」

MICの担当者からは、以下のようなフィードバックをいただいています。

「ふわっとした思いはあるけど、イメージが具体的じゃない。そういう中で、作りたかったものを具体化していただいたことが1番良かった。」

「いつも同じ担当者がフロントに立ってやってくださって、撮影も同じ方でやっていただけたので、全部1人にお伝えできるっていうのがとってもやりやすかった。」

「かっこいい映像を作りたいけどどうしたらいいかわからない方、なんとなくのイメージはあるけど具体的な工程がイメージできない方にはとてもやりやすいんじゃないかと思います。」

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周年記念動画の費用相場と費用を左右する要素

周年記念動画の費用は、制作内容によって大きく異なります。ここでは、市場相場のデータと、費用に影響する要素を整理します。

制作内容別の費用レンジ

制作内容 費用の目安 内容の概要
静止画スライド型 5万〜50万円 過去の写真・ロゴなどの素材をスライドショー形式で編集。BGMとテロップを加える
既存素材+演出型 30万〜100万円 既存の写真・映像素材に、ナレーションやモーショングラフィックスなどの演出を加える
新規撮影+演出型 100万〜200万円超 インタビュー撮影、現場撮影などを新規で行い、企画構成から一貫して制作する

出典: 比較ビズ、PRONIアイミツ、movie.design.io、Lumiiなどの複数ソースから

上記は目安であり、撮影の規模や編集の演出レベル、制作本数によって変動します。動画制作全般の費用の仕組みについては、動画制作の費用相場と見積もりの見方で詳しく解説しています。

費用を左右する4つの要素

周年記念動画の費用に影響する主な要素は以下の4つです。

  • 映像の尺
    尺が長くなるほど、撮影素材の量と編集工数が増加します。オープニング用の1分程度の映像と、ヒストリー紹介の5〜7分の映像では、必要な作業量が大きく異なります
  • 撮影の有無と規模
    既存素材の編集だけなら撮影費は不要です。新規撮影の場合は、撮影日数・拠点数・出演者の人数で費用が変わります
  • 演出の複雑さ
    インタビュー中心のシンプルな構成と、ドローン撮影や特殊な照明を使った演出では、機材と人員のコストに差が出ます
  • 制作本数
    オープニング用の短尺映像とメインコンテンツ用の長尺映像を別々に制作する場合、それぞれに企画・編集の工程が発生します。ただし、まとめて依頼することで撮影を共有でき、個別に発注するよりも効率的になる場合があります

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周年記念動画で失敗しないための3つのポイント — 制作会社の視点から

周年記念動画の制作で実際に起こりやすい問題を、制作現場の経験から3つ紹介します。

  1. 目的と上映シーンを決めてから制作会社に相談する
    制作会社に相談する前に、前述の「目的」「対象者」「上映シーン」の3点を社内で整理しておくと、見積もりの精度が上がり、制作がスムーズに進みます。これが決まっていない段階で「とにかく動画を作りたい」と相談すると、何度もヒアリングを繰り返すことになり、制作期間が圧迫されます
  2. 修正のキャッチボールを恐れない
    担当者が抽象的なイメージを制作会社に伝え、それを制作会社が映像に落とし込むプロセスには、修正のやりとりが不可欠です。絵コンテや初稿の段階でフィードバックを重ねることで、完成度が上がっていきます
  3. 担当者が一貫して関わる体制を確認する
    周年記念動画は、企画段階で共有した「ふわっとしたイメージ」をどれだけ正確に完成品に反映できるかが重要です。制作会社に依頼する際、企画・撮影・編集の工程で担当者が変わると、最初に共有したイメージが引き継がれないリスクがあります。ヒアリングから納品まで同じ担当者が対応する体制かどうかを確認しておくと安心です

制作会社の選び方全般については、動画制作会社の選び方もあわせてご覧ください。

まとめ — 周年記念動画は「節目を映像で記録する」以上の意味がある

周年記念動画の企画設計から制作プロセス、費用相場、スケジュール管理までを解説しました。

  1. 制作前に「目的」「対象者」「上映シーン」を決める
    この3点が明確であれば、制作会社との打ち合わせがスムーズに進み、完成品のクオリティも上がります
  2. 「ふわっとしたイメージ」は、制作会社と一緒に具体化できる
    抽象的にしか伝えられないことを恐れず、絵コンテや構成案の修正を通じて形にしていくプロセスが、周年記念動画の制作です
  3. 式典日から逆算して、3〜4ヶ月前には動き始める
    デッドラインが動かせない制作だからこそ、企画段階での方向性固めが重要です

周年記念動画は、歴史を記録するだけのコンテンツではありません。社員が「自分たちの会社はこういう方向を目指している」と意識を共有する機会にもなります。ストークベースは、企画構成から撮影・編集までを一貫して制作する映像制作会社です。ふわっとしたイメージの段階でも、一緒に具体化していきます。

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