採用動画の事例を種類別に紹介|自社に合った動画タイプの選び方

採用動画の事例を種類別に紹介|自社に合った動画タイプの選び方
採用動画を検討中の人事・経営者向けに、会社紹介・社員インタビュー・密着ドキュメントの3タイプを事例付きで解説。製造業・ホテル業・小売業の実例から、自社に合った動画の選び方がわかります。

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「採用動画を作りたいけれど、どんな動画が自社に合うのかわからない」。採用動画を検討している企業から、よく聞く声です。

採用動画の事例を検索すると「事例○選」という記事が数多く出てきます。しかし、事例を眺めるだけでは自社の採用課題は解決しません。

この記事では、StokedBaseが実際に制作した採用動画の事例を種類別に紹介します。それぞれ「どんな課題を解決するために、なぜこの構成にしたのか」を制作者の視点から解説します。

採用動画を事例で選ぶ前に確認すべきこと

採用動画の種類は大きく3タイプに分かれる

採用動画は、大きく以下の3タイプに分類できます。

  • 会社紹介・ブランド動画
    企業の全体像や世界観を短時間で伝える。認知拡大や母集団形成に向いている
  • 社員インタビュー動画
    社員が自分の言葉で仕事内容ややりがいを語る。ミスマッチ防止や応募前の安心感づくりに向いている
  • 密着・ドキュメンタリー動画
    社員の1日や現場の日常を追う。「実際にどんな仕事をするのか」を具体的に伝えたい場合に向いている

それぞれの特徴は、このあとの事例で具体的に説明します。

「かっこいい動画」より「課題に合った動画」を選ぶ

求職者が採用動画に求めているのは、映像のクオリティではなく「リアルな情報」です。採用動画を視聴した求職者に志望度が上がった要因を聞くと、「リアルな声が聞けた」(38.0%)、「空気感が伝わった」(37.4%)が上位です。

出典: 合同会社アルチ「採用動画に関するトレンド調査」2025年

自社が抱えている採用課題を先に整理する。その課題に最適な動画タイプを選ぶことが、成果につながる第一歩です。採用動画そのものの効果については、採用動画の効果を現場産業の事例で検証した記事で詳しく解説しています。

会社紹介・ブランド動画の事例

会社紹介・ブランド動画は、企業の全体像や世界観を短い時間で伝える動画です。「会社の名前は知っているけれど、何をしている会社かわからない」という状況を解消したい場合に適しています。

モーショングラフィックスで事業内容を整理した事例 — シンワ・アクティブ

物流事業を手がける株式会社シンワ・アクティブの会社紹介動画です。テキスト・図形・アイコンを組み合わせたモーショングラフィックスで、複雑な事業領域や仕組みを整理・視覚化しました。

会社説明会や採用サイトなど複数のチャネルで活用することを前提に制作しています。物流のように事業の全体像を口頭で説明しにくい業種では、モーショングラフィックスが効果的です。情報を構造化することで、短時間でも理解しやすい動画になります。

実写で「らしさ」を伝えたブランドムービー — シンワ・アクティブ

同じくシンワ・アクティブの事例ですが、こちらは実写のブランドムービーです。「ココロ踊らす、次の物流へ」というコンセプトで制作しました。倉庫での作業風景や梱包の様子、届いた荷物を受け取る顧客の表情までを映像で描いています。

同じ会社でも、モーショングラフィックスの会社紹介動画と実写のブランドムービーでは役割が異なります。会社紹介動画は「事業内容の理解」、ブランドムービーは「会社の世界観や価値観への共感」が目的です。採用活動では、説明会の冒頭でブランドムービーを流して印象をつくり、その後に会社紹介動画で事業内容を説明する。こうした使い分けが効果的です。

会社紹介・ブランド動画が向いている課題:

  • 「知名度がなく、そもそも会社の存在を知ってもらえない」
  • 「事業内容が複雑で、求人票だけでは伝わらない」
  • 「説明会で毎回同じ説明をしているが、うまく伝わっている実感がない」

社員インタビュー動画の事例

社員インタビュー動画は、実際に働いている社員が自分の言葉で語る形式の動画です。求人票やテキストでは伝わらない「人柄」や「職場の雰囲気」を届けられます。求職者が採用動画で最も見たいコンテンツの上位には「社員インタビュー」(40.4%)が挙がっています。

出典: 株式会社Lumii「採用動画に関する実態調査」2023年

台本に頼らないインタビューで本音を引き出した事例 — クリエイト エス・ディー

ドラッグストア事業を展開する株式会社クリエイト エス・ディーの採用インタビュー動画です。台本を固めず、質問ポイントの大枠だけを人事担当者と事前にすり合わせたうえで撮影しました。社員の自然な言葉を引き出すことで、採用サイトで「応募前に安心感を与えるコンテンツ」として機能しています。

インタビュー動画の制作で重要なのは、質問の設計です。「やりがいは何ですか」のような漠然とした質問では、回答も抽象的になりがちです。「入社前に不安だったことは何ですか」「その不安はいつ解消されましたか」のように、求職者の疑問に直結する質問が効果的です。具体的な問いが、具体的な回答を引き出します。

複数の職種を1本にまとめた事例 — 東武ホテルマネジメント

株式会社東武ホテルマネジメントの職種紹介動画です。複数の職種をリズミカルな編集でつなぎ、各職種の社員インタビューを通じて、やりがいやホスピタリティの価値観を伝えています。「上品さ、清潔感、洗練」というトーンで統一することで、ホテルという業種ならではの雰囲気を映像全体で表現しました。

複数の職種がある企業では、職種ごとに別の動画を作るか、1本にまとめるかという判断が必要になります。東武ホテルマネジメントの場合は、職種間で共通する価値観(ホスピタリティ)を軸にしました。1本にまとめることで、「この会社で働く意味」が伝わる構成になっています。

社員インタビュー動画が向いている課題:

  • 「応募は来るが、面接で辞退される」
  • 「入社しても半年で辞めてしまう(ミスマッチ)」
  • 「どんな人が働いているのか、求人票では伝えきれない」

早期離職の原因と対策で解説しているように、入社後のミスマッチは「入社前に得られる情報の不足」が大きな原因です。インタビュー動画は、テキストでは伝わらない職場の雰囲気や人間関係のリアルを補う手段になります。

密着・採用プロモーション動画の事例

密着・ドキュメンタリー形式の動画は、求職者が最も見たいと答えているコンテンツです。「社員の1日の流れ」は、採用動画で見たいコンテンツの1位(59.0%)です。実際の供給量に対して需要が8.7ポイント上回っています。

出典: 株式会社moovy「採用動画トレンド調査」2025年

YouTube密着動画で現場の日常を公開した事例 — 榛木金属工業

金属加工を手がける榛木金属工業株式会社の採用YouTube動画です。社員密着で日常の業務風景や働き方を描き、工場見学コンテンツで職場環境や設備も紹介しています。求職者が仕事内容だけでなく、会社の雰囲気まで具体的にイメージできるように設計しました。

製造業や建設業など現場産業では、「工場ってどんな雰囲気なんだろう」「実際にどんな作業をするんだろう」という不安が応募のハードルになりがちです。密着動画で現場のありのままを見せることで、求人票の文字情報だけでは伝わらない「現場の空気」を届けられます。会社の魅力の伝え方でも触れていますが、求職者が本当に知りたいのは「実際にどんな仕事をするのか」です。製造業の採用が難しい理由で触れているように、現場産業の採用課題の根本は「情報不足」にあります。

社員が自分の言葉で語る採用プロモーション — シンワ・アクティブ

シンワ・アクティブの採用プロモーション動画です。倉庫・事務・管理など複数の職種の社員が登場し、それぞれが自分の成長やチャレンジについて語っています。「自分らしく自分に挑む」というコンセプトで、多様な働き方ができる環境を伝える構成にしています。

インタビュー動画との違いは、個人の語りに加えて「この会社で働くことの意味」をコンセプトとして表現している点です。採用ブランディングの一環として制作する場合、コンセプトムービーに近い形式が適しています。採用ブランディングの始め方で解説しているように、知名度がない企業こそ「この会社で働きたい」と思ってもらえるメッセージ設計が重要です。

密着・プロモーション動画が向いている課題:

  • 「現場の仕事内容がイメージしにくく、応募につながらない」
  • 「”きつそう””汚そう”というイメージが先行している」
  • 「求人広告では伝えきれない現場の魅力がある」

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事例から見えた、成果につながる採用動画の共通点

ここまで紹介した事例に共通するポイントを、制作者の視点から整理します。

共通点1 — 「誰に何を伝えるか」が企画段階で明確になっている

成果につながっている動画には共通点があります。制作に入る前に「誰に見てもらうか」「何を伝えるか」「見た人にどう行動してほしいか」が明確です。

たとえば、シンワ・アクティブのモーショングラフィックス動画は「説明会で事業内容を短時間で理解してもらう」が目的です。クリエイト エス・ディーのインタビュー動画は「採用サイトで応募前の不安を解消する」が目的です。

「とりあえず採用動画を1本作りたい」という状態から制作に入ると、メッセージの詰め込みになりがちです。結果として誰にも刺さらない動画になります。

共通点2 — 現場の「ありのまま」を映している

志望度が上がった理由は「リアルな声が聞けた」「空気感が伝わった」が上位です。一方、応募を見送った理由の2位は「盛っている印象を受けた」(29.0%)でした。

出典: moovy「採用動画トレンド調査」2025年

今回の事例でも、クリエイト エス・ディーの「台本を固めないインタビュー」や榛木金属工業の「社員密着」が該当します。過度な演出を排して現場のリアルを映す設計が共通しています。求職者はプロモーション的な見栄えより、入社後の実態を知りたいと考えています。

共通点3 — 制作後の活用設計がある

動画は「作って終わり」ではなく、どこで、誰に、どう届けるかまでを設計する必要があります。シンワ・アクティブの会社紹介動画は「会社説明会、採用サイト、プロモーションチャネル」での活用を前提に制作しました。このように、配信先を見据えた設計が重要です。

とくに採用サイトで活用する場合、動画単体では不十分です。「動画を見た後に応募ボタンがある」「関連する社員インタビュー記事へのリンクがある」といった導線とセットで効果を発揮します。

自社に合った採用動画の選び方

「どの種類の動画を作ればいいか」は、自社の採用課題から逆算して決めます。

採用課題 おすすめの動画タイプ 理由
知名度がなく、
応募が集まらない
会社紹介・ブランド動画 「何の会社か」を
短時間で記憶に残す
応募はあるが、
面接・内定辞退が多い
社員インタビュー動画 「どんな人が働いているか」を
見せてミスマッチを防ぐ
現場の仕事が
イメージしにくい
密着・ドキュメンタリー動画 「実際にどんな仕事をするか」を
具体的に伝える
事業内容が複雑で
伝わりにくい
モーショングラフィックス動画 情報を構造化して
短時間で理解させる
会社の世界観や
価値観を伝えたい
ブランドムービー・
コンセプト動画
「この会社で働く意味」を
感覚的に届ける

まず1本作るなら何から始めるか

すべての種類を一度に制作する必要はありません。まず自社の採用課題を整理し、最も効果が見込める1本から始めるのが現実的です。

判断の手順は以下のとおりです。

  1. 「今の採用で一番困っていること」を1つに絞る
  2. 上の表から、その課題に対応する動画タイプを選ぶ
  3. 動画の目的・対象・配信先を具体的に決めてから制作に入る

採用動画の費用感については、採用動画の種類別の費用相場で詳しく解説しています。制作の進め方については、採用動画の制作フローを参考にしてください。

まとめ

  1. 採用動画は「会社紹介」「社員インタビュー」「密着・ドキュメンタリー」の3タイプが基本。それぞれ解決できる課題が異なる
  2. 事例選びで重要なのは「かっこいい動画」を探すことではなく、自社の採用課題に合った動画タイプを選ぶこと
  3. 成果につながる動画には「企画段階の目的設定」「現場のリアル」「制作後の活用設計」という共通点がある

StokedBaseは、製造業・物流・ホテル業など現場産業を中心に、採用動画の企画から撮影・編集・活用設計まで一貫して支援しています。「自社にはどんな動画が合うか」の相談だけでも、まずはお気軽にお問い合わせください。

採用動画の選び方を含め、採用がうまくいかない本当の原因は採用がうまくいかない本当の原因で体系的に分析しています。

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