会社説明会 動画の作り方|オンライン化と配信形式の使い分け

会社説明会 動画の作り方|オンライン化と配信形式の使い分け
会社説明会の動画化を検討する人事担当者向けに、ライブ・録画・アーカイブなど配信形式5パターンの使い分けと、尺・構成・掲載場所の判断軸を制作会社の視点で解説します。

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会社説明会の動画化は、対面説明会の運営負荷を減らし、遠隔地の求職者に届く手段として広がっています。ただし「対面の説明を録画して流すだけ」では、視聴が続かず応募につながりません。動画にする段階で、配信形式・尺・掲載場所を再設計する必要があります。本記事では会社説明会 動画の配信形式5パターンと、実際に作るときの判断軸を制作会社の視点で解説します。

会社説明会 動画とは何か

会社説明会 動画とは、対面で実施していた会社説明会をオンラインで完結できる形にした映像コンテンツを指します。リアルタイムで配信する「ライブ型」と、事前に収録して配信する「録画型」の2つに大別され、掲載場所や視聴タイミングに応じてさらに分岐します。

コロナ以降、Web説明会は新卒採用の主要な接点として定着しました。株式会社ディスコの調査では、就活生の43.5%がWeb説明会の視聴経験があり、視聴者の50%がスマホで見ています(出典: キャリタス就活「Web説明会に関する調査」)。「録画動画をスマホで隙間時間に見る」という前提が広がったことで、動画の設計そのものを見直す必要が出ています。

オンライン化された会社説明会の全体像

オンライン会社説明会には主に次の5形式があります。

  • ライブ配信(Zoom・Teams・Webexでのリアルタイム開催)
  • 録画配信(事前収録の動画をオンデマンドで公開)
  • アーカイブ配信(ライブを録画して後日視聴できる形で残す)
  • 分割動画(テーマごとに5〜10分の短尺に分けて公開)
  • 要約版(3〜5分の短編。対面参加への呼び水として使う)

「会社説明会 動画」というキーワードで検索されるとき、これらのどれを検討しているかは人によって異なります。設計を始める前に、まずどの形式を選ぶかを決める必要があります。

対面説明会との違い(時間・場所・回数)

対面説明会は、時間・場所・回数のすべてに制約があります。1回120分、会場定員100名、月2回開催が上限、といった構造です。動画化するとこの3つの制約がすべて外れます。

一方で、動画は対面のような双方向性がなく、参加者の集中力も対面より短くなります。スタンフォード大学の研究では、Zoom会議は44分未満であれば疲労度が有意に低いと報告されており(出典: Recruit MIL「会社説明会の最適な時間」)、対面と同じ長さで動画を作ると視聴完了率が大きく落ちます。「対面をそのまま動画にする」ではなく、動画向けに再設計する発想が必要です。

採用動画全体の設計や効果は採用動画の効果とは?データと現場の事例で検証で解説しています。

会社説明会を動画化する効果

会社説明会を動画化する効果は、遠隔地リーチ・運営工数削減・情報の均質化の3点に集約されます。

遠隔地・地方の求職者に届く

対面説明会は会場に来られる求職者に限定されます。動画化すると、地方在住・別の予定がある・スケジュール調整が難しい層にも届くようになります。株式会社ワンキャリアの解説では、Web説明会は「距離が問題で参加できなかった地方学生」を取り込み、1回あたりの参加人数を数千名規模に拡張できると整理されています(出典: ワンキャリア「オンライン会社説明会の完全ガイド」)。

現場産業(製造・物流・建設・ホテル・介護)では、事業所が地方に分散しているケースが多く、対面説明会では都市圏の求職者にリーチできないことがあります。動画は距離のハンデを埋める手段になります。

運営工数を削減できる

対面説明会は、会場手配・受付・司会・資料印刷・当日運営に人手がかかります。月2回×3名体制で運営すると、準備を含めて延べ40〜60時間が毎月消費されます。

録画型動画に切り替えると、1回制作すれば数ヶ月〜1年使い回せます。年間で見ると、対面のみの運営に比べて数百時間の工数削減になる企業もあります。ライブ配信型でも、会場費・移動費が不要な分、対面よりコストは下がります。

情報の伝達を均質化できる

対面説明会は、担当者・司会者によって説明内容や熱量に差が出ます。動画は同じ内容を全員に届けられるため、情報のばらつきが減ります。特に複数拠点・複数採用担当がいる企業では、動画化することで「拠点によって説明が違う」問題を防げます。

会社説明会 動画の配信形式5パターン

会社説明会 動画の配信形式は、参加ハードル・制作コスト・リアルタイム性の3軸で使い分けます。以下に5形式を整理します。

配信形式 参加ハードル 制作コスト リアルタイム性 向いている企業
ライブ配信 中(日時指定) あり 双方向Q&Aを重視。母集団の熱量を上げたい
録画配信 低(いつでも視聴) なし 応募前のスクリーニング。工数削減を優先
アーカイブ配信 なし(元はライブ) ライブを実施した上で機会損失を減らしたい
分割動画 中〜高 なし テーマ別に深く見せたい。スマホ視聴前提
要約版 なし 対面・ライブへの参加を促す入口

ライブ配信(Zoom・Teams・Webex)

ライブ配信は、日時を指定して参加者を集め、リアルタイムで説明会を進める形式です。Q&Aで求職者の疑問にその場で答えられるため、双方向性が最大の強みです。株式会社シャノンの解説では、拡散重視ならYouTube、参加者管理重視ならZoomウェビナーが使い分けの基本とされています(出典: シャノン「アーカイブ配信とは」)。

デメリットは、日時に参加できない求職者を取りこぼす点と、当日の運営(司会・技術トラブル対応)が必要になる点です。

録画配信(オンデマンド視聴)

録画配信は、事前に収録した動画を採用サイトや採用媒体で公開し、いつでも視聴できる形式です。参加ハードルが最も低く、スマホ視聴にも対応しやすいのが特徴です。

株式会社キャリアマートの解説では、応募母集団を広げたい段階では録画配信、志望度を高めたい段階ではライブ配信という使い分けが提示されています(出典: キャリアマート「オンライン説明会 ライブ配信と録画配信の使い分け」)。応募前の情報収集フェーズには録画配信が向いています。

アーカイブ配信(ライブを録画で後日公開)

アーカイブ配信は、ライブ配信を録画し、後日も視聴できる形で残す形式です。ライブ配信の「日時に参加できない層を取りこぼす」問題を補完できます。ライブに参加した学生の熱量と、後から見る学生のリーチの両方を取れます。

ただし、ライブ配信をそのまま長時間残すと、視聴完了率が下がります。60〜90分のライブは、後日視聴用に短く編集し直すのが実務的です。

分割動画(テーマごとに短尺化)

分割動画は、会社説明会の内容を「企業概要」「仕事内容」「社員インタビュー」「Q&A」等のテーマごとに5〜10分の短尺に分けて公開する形式です。スマホ視聴を前提に、興味のあるテーマだけ選んで見られる設計になります。

TALKsmithの解説では、会社説明動画は全体を10分以内に収めつつ、詳細な情報はチャプター分けや別動画に分割することが推奨されています(出典: TALKsmith「会社説明動画の事例4選」)。分割型は視聴完了率を上げやすく、応募前の情報探索フェーズに合いやすい形式です。

要約版(対面参加への呼び水)

要約版は3〜5分の短編で、対面説明会・ライブ配信への参加を促す入口として使う形式です。動画単体で完結させず、次のアクション(説明会予約・エントリー)に接続する設計にします。採用サイトのファーストビューやスカウトメールに埋め込むと効果的です。

採用動画全般の種類と選び方は採用動画の種類を事例で解説で整理しています。

会社説明会動画に入れるべき内容

会社説明会 動画に入れるべき内容は、企業概要・仕事内容・社員インタビュー・代表メッセージ・Q&A/応募方法の5要素です。すべてを1本にまとめる必要はなく、配信形式に応じて優先順位を決めます。

企業概要・事業内容

会社説明会 動画の起点となるパートです。事業内容・売上規模・拠点・沿革・強みを、事業の全体像がわかる形で伝えます。文字だけの会社概要ページと同じ内容を読み上げるのではなく、映像で見せる意味のある構成(工場・オフィス・現場の映像を差し込む)を意識します。

企業概要を独立した動画にする場合は会社紹介動画の作り方を参考にしてください。

仕事内容・1日の流れ

求職者が最も知りたい情報です。求人票に書かれている職務内容だけでなく、実際の1日の流れ・使うツール・現場の様子を映像で見せます。「営業職」「事務職」といったラベルではなく、「朝8時に○○を確認」「11時から○○の会議」といった具体的な時間軸で構成すると入社後のイメージが湧きます。

社員インタビュー

社員が自分の言葉で語るパートは、動画の中で最もリアリティを持つ要素です。台本を読ませるのではなく、実際の言葉で話してもらう設計が重要です。撮影・編集の実務はインタビュー動画の作り方で詳しく解説しています。

現場の様子を伴走的に撮影する「密着型」の映像は、対面説明会では伝えきれない情報を届けられます。密着型の撮影・企画の実務は密着動画の作り方を参照してください。

代表メッセージ

代表・社長からのメッセージは、企業の想い・方向性を伝えるパートです。会社説明会の中で最も「熱量」が問われる箇所です。ただし長時間の話は視聴完了率を下げるため、1分30秒〜3分程度に収めるのが目安です。

Q&A・応募方法

説明会でよく聞かれる質問と回答を整理して動画化します。「残業時間」「有給消化率」「配属先の決まり方」「入社1年目の給与」など、求職者が対面では聞きにくい質問こそ、動画で先回りして答える価値があります。

最後に応募方法・次のステップを明示します。動画の視聴完了と応募行動を接続する導線設計が、応募数を左右します。

会社説明会動画の作り方(尺・構成・撮影)

会社説明会動画の作り方で最も判断が難しいのが「尺」です。対面60〜120分をそのまま動画にすると視聴が続かないため、動画向けに再設計します。

動画全体の尺は何分が最適か

TALKsmithの解説では、会社説明動画は全体を10分以内に収めることが推奨されています(出典: TALKsmith「会社説明動画の事例4選」)。オンライン視聴は対面と比べて集中力の持続時間が短く、Zoom会議は44分未満で疲労度が有意に低いという研究結果もあります(出典: Recruit MIL「会社説明会の最適な時間」)。

配信形式別の尺の目安は次の通りです。

配信形式 尺の目安 備考
ライブ配信 40〜60分 途中休憩やQ&Aを含む。60分を超える場合は前後半に分割
録画配信(統合版) 10〜15分 すべての要素を1本にまとめる場合の上限
分割動画 各5〜10分 テーマごとに1本。合計30〜50分になっても視聴完了率は高い
要約版 3〜5分 対面・ライブへの誘導が目的

「対面と同じ60分の動画を作る」は失敗パターンです。動画に落とすときは、対面で話していた内容の6〜7割を削る前提で構成し直します。

構成(イントロ→本編→CTA)

会社説明会動画の基本構成は次の通りです。

  1. イントロ(30秒〜1分):企業ロゴ・キャッチコピー・視聴で得られる情報の提示
  2. 本編(尺の80%):企業概要→仕事内容→社員インタビュー→代表メッセージ
  3. Q&A(尺の10〜15%):頻出質問への回答
  4. CTA(30秒〜1分):次のアクション(応募方法・面接予約・問い合わせ)

冒頭30秒で「この動画を最後まで見る価値がある」ことを示せないと、離脱率が跳ね上がります。「本日は○○株式会社の会社説明会です」という定型文で始めるのではなく、視聴者にとってのメリットを先に提示します。

撮影方法(対面録画・スタジオ収録・リモート収録)

撮影方法には次の3パターンがあります。

  • 対面説明会の録画:既存の説明会をそのまま撮影する。制作コストは最も低いが、動画向けに再編集しないと視聴完了率は上がらない
  • スタジオ収録:静かな環境で音・照明を整えて収録する。品質は最も高いが、社員の日程調整と撮影費用が必要
  • リモート収録(Zoom等):社員を集めずに個別収録する。地方拠点・多拠点企業に向く。ただし音声品質・背景の統一に注意

現場産業の場合は、工場・現場・オフィスなど「動画で見せる意味のある場所」でロケ撮影することで、対面説明会では伝えきれない情報を届けられます。

制作費用の相場は採用動画の費用|種類別の相場と予算別の始め方、制作の流れ全体は採用動画の制作フローを参照してください。

配信・掲載場所の選び方

会社説明会 動画は「作る」だけでは応募につながりません。誰に・どこで見てもらうかを設計します。

YouTube(限定公開/公開)

YouTubeは、動画の掲載場所として最も汎用性が高い選択肢です。「公開」設定で採用マーケティングの入口にする使い方と、「限定公開」設定で応募者・エントリー者にURLを配布する使い方があります。

限定公開はURLを知っている人だけがアクセスでき、検索やチャンネルには表示されません。応募段階に応じてYouTubeの公開範囲を使い分けると、機会損失を減らせます。

自社採用サイト・ランディングページ

自社採用サイトへの動画埋め込みは、応募直前のクロージング効果があります。求職者は応募前に採用サイトを必ず訪れるため、動画があることで滞在時間と応募意向が上がります。

採用サイトへの動画掲載の実装は採用サイトに動画を掲載する|配置・埋め込みの実践ガイドで詳しく解説しています。

採用媒体(マイナビ・リクナビ等)

マイナビ・リクナビ等の採用媒体には、企業ページに動画を掲載できる枠があります。媒体の閲覧者に直接届く導線として活用できます。ただし尺の上限や形式に媒体ごとの規定があるため、事前に確認します。

スカウトメール・エージェント経由

スカウトメール・エージェント経由の候補者には、要約版動画のURLを添付する使い方が効果的です。「まずこの3分動画をご覧ください」という導線で、面接前の温度感を上げられます。

会社説明会動画の失敗パターン

会社説明会動画でよくある失敗は、「動画にすれば効果が出る」という前提で設計してしまうことに起因します。以下の3パターンは事前に回避します。

対面資料をそのまま録画してしまう

最も多い失敗が「対面説明会のパワーポイント資料を画面共有しながら音声を録音する」パターンです。文字が小さくスマホで読めない、話し方が対面前提で単調、映像に動きがない、といった問題が重なり、視聴完了率が10%を切ることもあります。

動画は動画向けに、スライドは動画映えする配色・文字サイズで、話し方はマイクを意識してリズムをつけて再設計します。

尺が長すぎて視聴が続かない

対面60〜120分をそのまま動画化した60分動画は、視聴完了率が非常に低くなります。分割動画にする、要約版を別途作る、10分以内の統合版にまとめ直す、といった尺の再設計が必要です。

収録環境が対面基準(音・照明)

対面説明会の会場音声・照明は、動画では聞き取りにくく・見にくい仕上がりになりがちです。ピンマイクで音声を確保する、逆光・暗すぎる環境を避ける、といった動画基準の環境整備が視聴の続きやすさを左右します。

音声・照明の失敗を含む一般的な動画制作の失敗については動画制作の失敗はなぜ起きる?も参考にしてください。

まとめ:会社説明会 動画は「配信形式の設計」から始まる

会社説明会 動画は、対面説明会を動画にするだけでは応募につながりません。次の3点を最初に決めることが、成果を左右します。

  1. 配信形式を先に決める
    ライブ・録画・アーカイブ・分割・要約の5形式から、母集団の状況と応募段階に応じて選ぶ
  2. 尺を動画向けに再設計する
    対面60〜120分をそのまま動画化しない。統合版なら10〜15分、分割動画なら各5〜10分が目安
  3. 掲載場所を設計する
    YouTube・採用サイト・採用媒体・スカウトメールを使い分け、応募段階に合った動線を作る

ストークベースでは、現場産業を中心に採用動画・オンライン説明会向けの動画制作を行っています。会社説明会の動画化を検討している場合、まず配信形式と尺の設計から相談いただけます。

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