会社紹介動画の作り方|構成の基本と成果につなげるポイント

会社紹介動画の作り方|構成の基本と成果につなげるポイント
会社紹介動画の4つの種類と、採用・営業それぞれの目的に合った構成パターンを解説。制作の流れや費用の目安、成果につなげるポイントと失敗パターンも紹介します。

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「自社の紹介動画を作りたいが、何をどう撮ればいいかわからない」。会社紹介動画の制作を検討する企業から、こうした声をよく聞きます。検索すれば事例集は見つかりますが、かっこいい映像を見ても「自社ならどうすればいいか」はわかりません。この記事では、会社紹介動画の種類・構成パターン・制作の流れ・費用の目安まで、映像制作の現場経験をもとに解説します。

会社紹介動画とは?種類と主な活用シーン

会社紹介動画は、企業の事業内容・理念・職場の雰囲気などを映像で伝えるコンテンツです。採用活動、営業商談、展示会、IRなど幅広いシーンで活用されています。

まず押さえておきたいのは、「会社紹介動画」と一口に言っても、目的によって作るべき動画の種類が異なるということです。

採用動画・PR動画との違い

会社紹介動画は、採用動画やPR動画と混同されることがあります。それぞれの違いを整理します。

  • 会社紹介動画: 企業全体を紹介する動画。事業内容、理念、職場環境など幅広い情報をカバーする
  • 採用動画: 求職者向けに特化した動画。仕事内容や社員の声にフォーカスする
  • PR動画: 商品・サービスの認知拡大が目的。広告的な演出が多い

実際には、会社紹介動画を採用活動に活用するケースも多くあります。ただし、1本の動画で全ての目的を満たそうとすると、誰にも刺さらない動画になりがちです。目的ごとに動画を分けるか、1つの目的に絞って制作することが重要です。

4つの種類と選び方

会社紹介動画は大きく4つの種類に分けられます。

  • 事業紹介型
    自社の事業内容やサービスを体系的に紹介する。営業ツールや展示会で活用しやすい
  • 理念・ビジョン型
    企業の理念や将来像を伝える。採用やブランディングに向く
  • 職場紹介型
    オフィスや現場の雰囲気、働く人の姿を見せる。採用活動で「この会社で働くイメージ」を持ってもらうのに効果的
  • ドキュメンタリー型
    社員の一日や、プロジェクトの裏側を追う。リアリティが高く、視聴者の共感を得やすい

どの種類を選ぶかは、「誰に」「何を」伝えたいかで決まります。採用で「現場の雰囲気を伝えたい」なら職場紹介型。取引先に「事業の全体像を伝えたい」なら事業紹介型。まず目的を1つに絞ることが、成果につながる動画の出発点です。

会社紹介動画が求められる背景

なぜ今、多くの企業が会社紹介動画の制作に取り組んでいるのか。その背景には、テキスト情報だけでは伝わらない領域が広がっているという事実があります。

求人票に「明るい職場です」と書いても、どんな雰囲気なのかは伝わりません。工場や建設現場、ホテルの裏方といった現場産業では、仕事の実態が外から見えにくいため、この問題は特に深刻です。

実際に、動画が採用に与える効果を示すデータは複数あります。採用動画を視聴した求職者の86%が「志望度が上がった」と回答し(Videoクラウド調査)、採用に成功している企業の63.3%が動画コンテンツを活用しています(Candee「採用動画に関する調査」2022年)。

動画の効果は採用だけにとどまりません。営業の場面では、サービスの仕組みや導入事例を短時間で伝えるツールとして使えます。展示会では、ブースに立ち止まってもらうきっかけになります。一度制作すれば、採用サイト、YouTube、商談資料、SNSと複数のチャネルで活用できる点も、費用対効果の高さにつながっています。

採用動画の効果やデータについては、採用動画の効果をデータで検証した記事で詳しく解説しています。「そもそも動画に効果があるのか」を確認したい方はそちらもご覧ください。

伝わる会社紹介動画の構成パターン

ここからは、会社紹介動画の構成設計について具体的に解説します。「何を」「どの順番で」見せるかが、動画の伝わりやすさを大きく左右します。

構成の基本フレーム

多くの会社紹介動画は、以下の4パートで構成されています。

  1. 導入(0:00-0:15)
    会社のイメージを印象づけるオープニング。社名・ロゴ、あるいは現場の映像から始まる
  2. 本編(0:15-1:30)
    伝えたい情報の中身。事業内容、職場の様子、社員の声など
  3. メッセージ(1:30-1:50)
    企業として伝えたい想いや方向性。代表メッセージや理念
  4. CTA(1:50-2:00)
    視聴者に次の行動を促す。「採用情報はこちら」「お問い合わせ」など

このフレームを踏まえた上で、目的に応じて中身を設計します。

採用目的の構成例

採用向けの会社紹介動画では、「この会社で働くイメージが持てるか」が最も重要です。求職者が知りたいのは、きれいに整えられた情報ではなく、実際の仕事と職場のリアルです。

パート 内容 撮影対象
導入 会社の外観・現場の風景 社屋、工場、現場
仕事内容 実際の業務の流れ 作業工程、機械操作、接客
社員の声 入社のきっかけ、やりがい 現場社員2-3名のインタビュー
職場の雰囲気 休憩時間、チームワーク 自然なコミュニケーション
メッセージ 代表または上司からの言葉 代表、現場リーダー
CTA 採用情報への誘導 テキスト・URL表示

ポイントは、「現場で実際に何をしているか」を見せることです。製造業なら加工の工程を、物流なら倉庫でのピッキングや配送の流れを、ホテルなら裏方の業務を映像にします。これはテキストの求人票では絶対に伝えられない情報です。

StokedBaseが制作した東武ホテルマネジメントの採用動画では、各職種の仕事内容や働く姿を映像化しています。求職者が「自分がここで働く姿」をイメージできることを重視した構成です。

採用での動画活用を検討している方は、会社の魅力の伝え方採用ブランディングの実践ガイドも参考になります。

営業・ブランディング目的の構成例

営業ツールやブランディング目的の場合は、「何をしている会社か」を短時間で正確に伝えることが求められます。

パート 内容 撮影対象
導入 企業理念・キャッチコピー テキスト+イメージ映像
事業概要 事業領域と強み サービス紹介、数字(拠点数・実績等)
事例・実績 代表的な取り組み 納品先、プロジェクト
社風・体制 チームの雰囲気 オフィス、会議、連携
メッセージ 代表メッセージ 代表インタビュー
CTA 問い合わせ・資料請求 テキスト・URL表示

営業・ブランディング目的では、「かっこいい映像」を目指しがちですが、視聴者が知りたいのは見た目の良さではなく「この会社は何ができるのか」です。映像のクオリティと情報の中身を両立させる構成が重要です。

制作の流れと費用の目安

会社紹介動画の制作は、一般的に以下の5ステップで進みます。

制作の5ステップ

  1. ヒアリング・企画(1-2週間)
    目的・ターゲット・伝えたいメッセージの整理。制作会社との打ち合わせで構成の方向性を決める
  2. 構成・シナリオ作成(1-2週間)
    動画の流れ・撮影内容・インタビュー質問項目を設計。この段階で動画の骨格が決まる
  3. 撮影(1-2日)
    現場・オフィスでの撮影。社員インタビューも同日に実施するケースが多い
  4. 編集(2-4週間)
    映像の切り出し、テロップ・BGM・ナレーションの追加。初稿→修正→完成の流れ
  5. 納品・公開
    完成動画の納品。YouTubeへのアップロード、採用サイトへの埋め込みなど

全体で1.5〜2ヶ月が目安です。撮影自体は1-2日ですが、企画と編集に時間がかかります。

費用と尺の目安

会社紹介動画の費用は、動画の長さ・撮影の規模・演出の凝り具合によって大きく変わります。

用途 費用の目安
30秒〜1分 SNS・Web広告・展示会 30万〜80万円
1〜3分 採用サイト・YouTube・営業ツール 50万〜150万円
3〜5分 会社案内・IR・詳細な事業紹介 100万〜300万円

上記は一般的な市場相場の目安です。制作内容によって変動するため、正確な費用は制作会社に見積もりを依頼してください。費用の差が出るのは、主に「関わるスタッフの人数」と「撮影日数」です。カメラ1台・1日撮影なら比較的コンパクトに収まりますが、複数拠点で撮影する場合や、ドローン撮影・ナレーション収録を加える場合は費用が上がります。

採用動画の費用について詳しく知りたい方は、採用動画の費用相場の詳細もご覧ください。

成果を出すために押さえるべきポイント

会社紹介動画を「作って終わり」にしないために、制作前に押さえておきたいポイントを3つ紹介します。

1. ターゲットを1つに絞る

「採用にも使いたいし、営業でも使いたい」。この気持ちはよくわかりますが、1本の動画で全てをカバーしようとすると、誰にも響かない動画になります。求職者が見たい情報と、取引先が見たい情報は違います。目的ごとに動画を分けるか、メインのターゲットを1つ決めて構成を設計してください。

2. 「かっこいい映像」で終わらせない

見た目のクオリティは大切ですが、それだけでは成果にはつながりません。重要なのは、動画を見た人が「次に何をするか」です。採用動画ならエントリーページへ、営業動画なら問い合わせフォームへ。視聴後のアクションまで設計して初めて、動画が成果につながります。

3. 第三者の視点を入れる

自社のことは自社が一番わかっている。それは事実ですが、「自社にとっての当たり前」が「外から見て魅力的な情報」であることは多くあります。社員が毎日やっている業務を、求職者は「こんな仕事があるんだ」と新鮮に感じます。外部の制作会社が入ることで、社内では気づかない強みを映像に落とし込めます。

StokedBaseはクリエイトエス・ディーの採用サイト向け映像も制作しています。社内では当たり前に見える日常業務の中に、外から見ると魅力的な情報が含まれていることは多くあります。

失敗する会社紹介動画に共通する3つの特徴

最後に、制作で避けるべき失敗パターンを紹介します。

1. ターゲットが不明確

「会社紹介だからとりあえず全部入れよう」。こうして事業紹介・社員紹介・代表メッセージ・IR情報を1本に詰め込むと、どの情報も浅くなり、誰の記憶にも残りません。動画の尺は限られています。「この動画は誰に見せるのか」を決めてから構成を設計してください。

2. 情報量が多すぎる

3分の動画に10の情報を入れると、1つあたり18秒しか使えません。視聴者は途中で離脱します。伝えたい情報を「3つまで」に絞ることが、結果的に伝わる動画になります。

3. 制作後に活用されない

完成した動画が社内のサーバーに眠ったまま、というケースは少なくありません。動画は「作ること」が目的ではなく、「届けること」が目的です。制作前に「どこで使うか」を決めておくことが重要です。採用サイトに埋め込む、YouTubeにアップロードする、説明会で流す、商談資料に添付する。活用先を具体的にしてから制作に入ってください。

まとめ

会社紹介動画を成果につなげるために、押さえるべきポイントを整理します。

  1. 目的とターゲットを1つに絞る
    採用なのか営業なのか、誰に見せるのかを決めてから構成を設計する
  2. 構成は「何を撮るべきか」から逆算する
    視聴者が知りたい情報をもとに、撮影内容と順番を設計する
  3. 「作って終わり」にしない
    視聴後のアクションと活用先をセットで考える

特に製造業や物流、建設、ホテルといった現場産業では、求人票やテキストだけでは仕事の実態が伝わりません。現場のリアルを映像化することで、応募者の「ここで働くイメージ」を具体的にできます。

StokedBaseは、現場産業の映像制作を多数手がけてきました。工場・倉庫・ホテル・店舗など、現場のリアルを映像にする企画・撮影・編集をワンストップで対応しています。「自社の紹介動画を作りたいが、何から始めればいいかわからない」という方は、まず構成の相談からお気軽にご連絡ください。

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